介護用トイレの多くは、ポータブルトイレかカセット式トイレです。
それらのトイレはベットの横に置くには手ごろでいいのですが、使用ごとに始末しなければなりません。
介護をされる方の負担になっていないでしょうか。
ポータブルトイレの汚物処理で介護する人の負担がなくなり、臭いも軽減されること。介護される人は、人の手を借りずに使用後の後始末ができ、気兼ねなく日々を送ることでしょう。
1.ベットサイド水洗トイレ
自宅で介護されている方におすすめなのは、ベットサイド水洗トイレでしょうか。
配管工事が必要ですが、水洗トイレをベットの横に置くタイプのものでTOTOなどから出ています。
ベッドの横に設置できるので、トイレへの移乗がラクにできます。
水洗トイレなので、ポータブルトイレの汚物処理の負担がなくなり、臭いも軽減されます。
一番のメリットは、人の手を借りずに使用後の後始末ができ、気兼ねなく日々を送ることができることでしょうか。
問題点;
「介護保険特定福祉用具購入」の対象にもなっていますが、水洗への接続費等、かなり高額になりそうです。
また、水洗の設備がなければ使えませんし、大きな災害で水道、下水道が使えなくなると、水洗トイレは使えなくなります。
2.介護用コンポストトイレ
好気性微生物(放線菌等)の様々な微生物が便と尿を分解し、水蒸気と炭酸ガスに変えることで排泄物を分解するトイレです。
自動のものもあります。排泄後はふたを閉めると撹拌し、排泄物がチップの中に沈み、菌が食べることで消えていきます。
さらに、トイレットペーパーまで完全に分解するタイプもあります。
配管工事が必要ですが、排泄中の臭いも屋外に排気することができます。排泄後の臭いもお部屋に残しません。
最大のストレス「排泄物処理(バケツ洗い)」と「臭い」を解消します。
「介護保険特定福祉用具購入」の対象になっていますし、ベットサイド水洗トイレより安く購入できそうです。
問題点;うんちとおしっこを同じ処理槽に入れるタイプのコンポストトイレはヒーターとモーターで電気が必要です。
電気が要らないタイプは手動で処理槽を攪拌する必要があります。
コンポストトイレ研究所のこまらん℮トイレは、大便と小便を分離し、大便だけを分解処理するコンポストトイレです。
使用後、撹拌ハンドルで表側から回しますが、ご本人が座ったまま撹拌できます。
ウォシュレット便座もご使用できます。お部屋に蛇口のない場合も簡単な工事でウォシュレットが使えます。
小便をトイレ本体の横で携行タンクに入れるタイプと、屋外のタンクに入れる家庭用タイプがあります。
使用するときはレバーで便器底の扉を開け小便の時は、扉を閉じたままお使いください。常時、扉を閉めておくことで、臭いがしません。
使用後、ハンドルを数回まわします。攪拌することでバイオチップと混ざって分解が促進します。また、混ぜることで使用した痕跡がわからなくなります。
便座までの高さは46センチ。既存のトイレスペースにもそのまま収まりコンパクトです。水道につなげれば便座をウォシュレットにもできます。